自然な風合いが美しい「ヌメ革」のすべてを徹底解析します。
【目次】
ヌメ革とは?
ヌメ革とは、タンニンで鞣し加工を行っただけの状態で、染色や塗装が行われていない、ナチュラルな革のことを指します。
つまり、革そのものの、生きていた頃の風合いや色味が、そのまま残されている、というところが魅力になります。
カーフレザー、ゴートレザー、などというのは、動物の種類のことを指していますが、ヌメというのは、仕上げ方の状態のことを指しています。
なので、カーフのヌメ革なら、カーフヌメ、ゴートのヌメ革ならゴートヌメ、というように使われるというわけです。
ヌメ革の特徴
ヌメ革は、植物の渋に含まれるタンニンによって鞣されており、結果、とても丈夫である、という特徴を持っています。
使い始めは特に、固く感じられることでしょう。植物タンニン鞣しだと、他の皮革素材よりも、繊維の目がギュッと詰まるのです。
さらには、タンニン鞣し以外の余計な加工を行っていないので、表情が生き生きとしているという特徴があります。
シワ、血管、染み、などが使い始めの頃からついていたりするのですが、これこそが、ヌメ革の魅力であり、他にはない価値であると言えるでしょう。
要は、革ごとに個性があるのです。同じ商品であっても、1点1点、風合いが微妙に違っていたりするので、唯一無二のモノを手に入れているという優越感を得ることができます。
ヌメ革のエイジング
ヌメ革といえば、その味わい深い経年変化が特徴です。
革製品が好きだという人は、その多くが革独特のエイジングを楽しみにしている傾向があります。
そして、その風合いの変貌ぶりをよりダイレクトに、生々しく感じることのできる革といえば、それはヌメ革なのです。
もともと、ナチュラルなベージュに近い色をしている革をチョイスすれば、その大胆な色の変化はより顕著になります。
時間の経過と共に、艶が増し、飴色のような色調に、次第に焦げていく感じが、好きな人には、たまらに魅力として映るのです。
ヌメ革はよく、革の中の革、などと言われ、革製品愛好家に愛される革として知られています。
エイジング参考例
新品時がこちらです。
この財布を2年ほど使用したのがこちらになります。
こんがりと艶々のヌメ革に変化しました。
ここまで使うと増々愛着が湧いてきます。
ヌメ革は傷に弱い?
先にも述べたように、ヌメ革は繊維がギュッと詰まっているので、固くて丈夫であるという特徴があります。しかし、表面は繊細なので、傷つきやすい…という問題が実は内在しています。
長年使っていくうち、自然に付く傷は、「味わい」であり「勲章」である、という考え方もできますので、あまり気にする必要がない、とする人もいますが…、気になるようであれば、取り扱いには慎重になっておいた方が良いでしょう。
ヌメ革は水に弱い?
ヌメに限らず、革製品は、防水加工や撥水加工が施されていない限り、大概水に弱いという特徴を持っていますが…、中でも、ヌメ革は、特に水に弱いとされています。
おろしたての場合は特に、濡れるとすぐ染みになってしまうので、気をつけましょう。
ある程度使い込んでいて、コーティングがされていれば、多少はマシになりますが…、それでも、基本的に雨の日などは要注意。
どうしても取り返しのつかないシミが付いてしまった時は、ショックを受けることでしょう…。ただ、それは、経年変化と共に、次第に目立たなくなっていくとされています。
ちなみに、防水スプレーを使えば、ある程度、染みを防ぐことができますので、これは使用前に是非とも、ふっておきましょう。
ただし、防水スプレーを使う際にも注意は必要です。必ず革専用のものを使うということと、一度、目立たないところで試してみる、といった配慮が大事です。
ヌメ革のお手入れ
ヌメ革は動物のナチュラルな革なので、放っておくと、どうしても表面が乾燥を始めてしまいます。
そこで、潤いをキープするため、時々、クリームや、ミンクオイルなどを使って、コーティングをしてあげるようにする必要があります。
クリームやオイルを塗る前には、必ずホコリや汚れを、乾いた布で優しく取り除き、一気に大量に塗ったりせず、様子を見て少しずつ、適量を塗り込みましょう。
また、ヌメ革を使い始める前には、日光浴が効果的であるとされています。
1面ずつ、じっくりと1週間から2週間くらいを掛けて、日焼けをさせてあげましょう。
これによって、日焼けムラを防止することができ、ヌメ革を美しく育てていくことができるのです。
ヌメ革で有名なブランド
COCOMEISTER(ココマイスター)
大人のメンズ、スーツの似合う紳士を目指している男性は、ココマイスターを押さえておくと良いでしょう。
ココマイスターでは、本格的なレザーの商品が数多く取り扱われています。ヨーロッパの高級な皮革が使われており、尚且それらを日本の熟練された職人達が縫製しているという点が、魅力のブランドになります。
イルビゾンテはイタリアで誕生した本格的な革製品のブランドです。デザイン性も高く、男女問わず、若い世代の人々から絶大な支持を集めています。
いわゆるアパレルブランドも兼ねている、というブランドではないため、とにかく革質やカラーバリエーションなど、全体的な種類が豊富であるというところも魅力です。
人気のヌメ革長財布
COCOMEISTER(ココマイスター)パティーナ ラウンドファスナー
ココマイスターからは、ブライドル、コードバン、マットーネ、など、ビジネスマン達からの人気が高い、様々な種類の革製品が販売されていますが、シンプルなヌメ革の財布も販売されているので、こちらにも注目です。
こちらの財布に使用されているのは、上質なイタリア産の革で、使い込むほどに味わい深い経年変化を遂げていってくれるところが魅力です。
ナチュラルな白っぽいカラーバリエーションを使っていくと、半年後くらいには、美しい飴色へと変貌を遂げてくれます。
価格は、26,000円です。
ナチュラルな革の素材を用いて、イルビゾンテの職人がハンドメイドで製作した長財布になります。
L字でジップが施されているタイプとなっているのですが、ジップがない方の側面が、あえて革を切りっぱなしたような、革の「層」を感じられるデザインになっているので、そこもオシャレなポイント。
札入れ、カードポケット、コインポケット等も、問題なく完備されている使い勝手のよいシリーズになります。6種類あるカラーバリエーションは、どれも美しいです。
価格は、45,360円になります。
人気のヌメ革二つ折り財布
COCOMEISTER(ココマイスター) パティーナ二つ折り財布
バリエーション豊かな革の素材で、ビジネスマン達の心を虜にしているココマイスターですが、ヌメ革の財布をお探し…ということなら、パティーナシリーズに注目です。
こちらの商品に使われているのは、イタリア産の厳選された上質なヌメ革で、思わずタメ息が出てしまうほど、美しい経年変化を遂げてくれる逸品になります。
最初は、ナチュラルな白でも、半年も使い込んでいれば、焦んがりとした、美味しそうな飴色になってくれます。
価格は、22,000円です。
流行に敏感な若者達からの熱い視線を浴びている、イタリアのオシャレ革製品ブランドといえば、イルビゾンテです。
水牛のロゴがトレードマークで、単体でも雑誌の表紙を飾ることがあるほど有名なので、できれば、このマークがワンポイント、どこか目立つところに施されている財布を狙ってみたくなることでしょう。
こちらの二つ折り財布には、焦げ茶、ヤキヌメ、ヌメ、ブラックと、4種類のカラーバリエーションが存在します。
価格は、24,840円です。
人気のヌメ革小銭入れ
COCOMEISTER(ココマイスター)パティーナBOX小銭入れ
ココマイスターが盛んに推している商品は、ブライドルやコードバンなどで、いわゆるヌメ革の財布ってないの?と思ってしまう人もいるかもしれませんが、実は「パティーナ」という名称で展開されているシリーズが、そのヌメ革になります。
カラーバリエーションは5種類ほどあるのですが、なんといっても、自然のヌメらしい色が楽しめる「ナチュラル」に注目するべきでしょう。
淡いベージュカラーが、飴色に変化していく様は圧巻です!
価格は、10,000円ちょうど。思い切りやすい価格で、プレゼントにも最適であると言えるでしょう。
本格的な革製品メーカーでありながら、同時に流行最先端のアイテムを持っている気分をも感じさせてくれる、美味しいブランドと言えば、イタリア発のイルビゾンテです。
こちらのコインケースはラウンドタイプで、なんといっても、中央にドン!とイルビゾンテのアイコンがプリントされているのが、嬉しいポイント。
この野牛のロゴは、単体でファッション雑誌の表紙を飾ることもあるほど人気なので、威張りを効かせることもできます。
カラーバリエーションは、豊富に12種類。価格は、9,720円となっています。
まとめ
革の中の革と呼ばれる、マニアに愛されるレザー、ヌメ革について、その特徴や魅力などをお伝えさせてもらいました。
独特な風合いや経年変化を楽しむのに適していますので、是非、手に入れてみてください。