革製品（レザー）の手入れ・ケア用品の種類や役割、メンテナンスのやり方を一挙解説します。
そもそもレザーの手入れって必要？
革製品を購入する人の中には、革製品＝劣化しないから経年変化を楽しめる、と気楽に考えている人もいるかもしれませんね。
つまり、何もしなくても、勝手にいい味わい深さになっていってくれる、ということに期待を寄せてしまいがちということです。
それも確かにそうなのですが、手入れをせずに辿っていく経年変化と、きちんと手入れをした上で辿っていく経年変化の具合には、やはり大きな差が出てきます。
美しい輝きや艶、潤いが感じられるような、奥深い味わいを手に入れたければ、手入れは必須となってくるので、以下で揃えていきたいケア用品について、知識を深めていってください。
具体的には、汚れを取るためのブラシや、表面を磨くための布、潤いを与えるクリームや、防水防汚効果を施すためのスプレーなどが、そういったアイテムに該当します。
また、革だけでなく、周辺のファスナーなどにも気を配ってあげると、革製品はさらに長もちします。
最低限揃えたいケア用品
コロニルシュプリームクリーム
革製品を愛する人は、最高級のオイルとして、このコロニルシュプリームクリームを、まず手元に置いておくといいでしょう。
革は、人間の肌と同じようなものです。放っておくと、カサカサに乾燥して、ささくれが目立ってしまったり、ひび割れが激しくなってしまったりするのです。
革には、定期的に栄養を与えてあげ、潤いを補給してやることが何より大事なんです。せっかく高いお金を出して革製品を購入するわけですから、長年に渡って美しい状態をキープしていきたいですよね。
この商品のメイン成分は、アロマオイルや美容液にも使われる天然のシダーウッドオイルです。素早く革に浸透してくれる、優秀なオイルなんです。
コロニルポリッシングクロス
コロニルは、世界１００カ国で愛されている、ドイツのザルゼンブロッド社によるトップブランドです。
こちらのポリッシングクロスは、レザー製品を傷つけずに安心して使えるコットン製の１枚布としてオススメができます。
好みのサイズに折って使うことができるのも、気軽に扱えるポイントとして魅力があります。
革製品やスムースレザーなど、全般に使うことができるので、１枚持っておくと重宝することでしょう。
この布で革を愛でていると、次第に艶が出てくるはずです。クリームを塗布するのにも使えますし、乾拭きにも使うことができます。
価格も500円程度とリーズナブルなので、普通のハンカチを買う感覚とあまり変わらずに購入することができます。
まだまだあるケア用品
上記で紹介したケア用品は最低限揃えておきたいものですが、必要に応じて下記の製品も揃えると良いでしょう。
特に細かい隙間に入るゴミが気になるという方には、ブラシ系のアイテムが必須です。また防水スプレーもあると非常に重宝します。
役割別の様々なメンテナンス用品があるのでご覧ください。
コロニルシュプリームプロテクトスプレー
こちらは、防水処理と防汚処理がメインの用途となっているスプレーです。
フッ化炭素樹脂が主成分となっているので、表面に皮膜を張ることがなく、通気性を損ないません。
内部の皮革繊維にまで浸透して、高い防水効果を発揮するため、お手入れの最後ではなく、クリームを塗る前の下処理として使うのが正しいです。
月に１〜２回程度の使用を目安としてみてください。
コロニルウォーターストップスプレー
こちらも皮革の奥深くに浸透していくタイプの防水スプレーになります。皮膜を張らないため、革の呼吸を損なわないところが、このスプレーの魅力です。
新品時に使っておくと、その後、汚れがつきにくくなるので、手入れがずっと楽になることでしょう。
まずは表面の汚れを落とし、30cm程度離したところからシューッと満遍なくスプレーを吹きかけてください。
コロニルエナメル皮革ツヤ出しラックポリッシュ
エナメル皮革専用の艶出しローションになります。独特の美しい輝きを維持し、汚れをつきにくくする目的で使用してください。
革の柔軟性を保ってくれるだけでなく、ひび割れやベトつきも防いでくれます。
カラーレスなので、どんな色の製品にも使用することができます。直接塗布した後で、乾拭きをすれば完璧です。
コロニルファインポリッシングブラシ
ブラシがあると、革製品のお手入れはグンと楽になります。
装飾が凝っている部分や、切込みなどが細かい部分になると、Tシャツの切れ端なんかでは、完璧に汚れを取ることが難しくなってしまうわけです。
しっかりとホコリを取ることができますし、指を汚さずスムーズにクリームを塗布することもできるので、一度ブラシを使ってしまうと、もう後には戻れないことでしょう。
コロニルアプリケーションブラシ
こちらは馬の毛で出来ているという、柔軟性と弾力性が備わっている繊細なブラシになるので、通常のブラシよりも、細かいところへのアプローチが可能です。
人間工学に基づいたデザインで、握りやすいコンパクトなサイズになっているところも魅力です。
ペダックレザーグローブ
ペダックは、世界50カ国以上に輸出されているという、機能性の高いインソール＆パットのブランドです。
こちらは、なめらかな天然の羊毛によって仕立てられており、皮革の表面を磨くのに適しています。
傷をつけずに光沢を与えるのに、これほど適している商品はありません。
皮革製品全般に安心して使うことができるのですが、ヌバックなどの起毛には向いていないので、唯一気をつける必要があります。
コロニルソフトガミ
繊細な皮革が擦れなどで黒ずんでしまった時には、ソフトガミの出番です。
軽く擦るだけで、黒ずみ汚れを落としてくれるという強い味方なのです。
ヌメ革、エナメル、一般的な皮革以外には使用できませんが、1000円を切っていますし、１つ持っておけば、重宝することでしょう。コツは強く擦り過ぎないことです。
YKKファスナーメイト
YKKは、ファスナーの滑りが悪くなった時に使って欲しい潤滑剤です。
シミになりにくく、即効性に優れていますので、一家に一本、という感じで備えておくといいでしょう。
革製品は、革以外の付属パーツもしっかりメンテナンスを行うことで、より長く愛用していくことができます。
ファスナーの開閉具合が悪いことで、余計な力を掛けてしまうと、うっかり皮革部分に傷をつけてしまう可能性もありますから、こういったところのケアも怠らないようにしてください。