ヘルツは、1973年に創業した老舗メーカーです。最初は、たった一人の青年が始めた小さな鞄屋だったのが、今では100名近くの社員を抱える企業にまで成長しています。
創業から50年近くが経過している今でも、手作業にて、1つ1つの商品を丁寧に産み出すという姿勢は、変わっていません。
作業の効率化を考えれば、分業した方が良いと考えられていたりもしますが、1人の人間が最初から最後の工程に携わることで、生まれる愛情や、製品への細かいチェック、こだわり、というものをヘルツでは大切にしているのです。
ちなみに、ヘルツとは、ドイツ語でハートのことを意味するのだそう。愛情をたっぷりと注ぎ込んで製品を産み出すヘルツに、まさにぴったりの名前であると言えるでしょう。
商品の特徴は?
ヘルツの財布の特徴は、とにかく、ナチュラルな革の魅力が引き立っているということです。
革の表情そのものを主役に据えたようなものが多く、それを邪魔するような余計な装飾などは、基本的に一切ありません。
財布のカラーは、オーダー時に4〜5種類の中から選択することが可能なのですが、ヘルツと言えばナチュラルなキャメルカラーに近いレザーの色であり、そのイメージを強く持っているという人が多いことでしょう。
シンプルながらも、ディテールは細かく、商品ごとに、ポリシーやコンセプトが際立っているようなものが多い、という特徴もあります。
商品の種類は、かなり多い方のブランドであると言えるでしょう。
価格帯や購入層は?
ヘルツの財布は、およそ2万円前後のものが中心です。
手作業で産み出される革製品の温かさが好きだという、贅沢なこだわりを持つ大人に支持されている傾向があります。
20代〜50代くらいの人々が、ヘルツの財布に反応しているようです。
世間の評判は?
ヘルツの良いところは、何といっても、職人が心を込めて手作業で革製品を造り出しているというところでしょう。
よく見るとステッチが均一でない…などの辛口な批評もあるようですが、それもこれも、味であると捉えれば、デメリットではなく、チャームポイントであり、魅力の1つであると考えることができます。
また、注文をしてから製造に入るので、届くまでに時間が掛かる、というところも、人によっては焦れったく感じられたりするようですが、今、まさに自分のために財布を作ってもらっているのだ…という待ちの時間を経ることによって、より一層、愛が深まるという考え方もできます。
そして、美しい経年変化を魅せてくれる財布のブランドであるというところは、多くの人が素晴らしい!と感じているポイントです。
【左:新品、右:約10年使用の同商品】
使い始めの頃から温かい雰囲気のあるヘルツの財布ですが、それがさらに、色彩豊かに深まっていく様子を楽しんでいるという人は多いです。
オススメの商品は?
L字タイプのラウンドファスナー式長財布です。
合計3部屋の収納スペースがあり、真ん中に、島のように独立している小銭入れスペースが。カードとお札の当たりが気になるという人でも、常にそれぞれを分けて収納できるため、安心です。
ミネルバリスシオという、イタリアで生まれた柔らかな革の質感に魅せられてみてください。
シボの質感が渋くて美しく、味わい深いテイストに仕上げられている、三つ折り財布です。
パタパタと折り込み部分を開いた時に、様々な表情を魅せてくれるというところが、この小型財布の面白いポイントでもあります。
適度にマチのある小銭入れなど、機能性も高く、長年に渡って便利に愛用していくことができるでしょう。
どこで購入できる?
ヘルツは、実店舗を持っているので、公式サイト内で、直営店の情報をチェックしてみてください。
すべて、工房とセットになっているので、実際に商品を作り出す様子を眺めたり、「カンカン!」「ガーンガーン!」といった音を肌で感じることも可能。セミオーダーや修理の相談なども受け付けています。
また、公式サイト内には、オンラインショップも存在していますので、気になる商品が見つかったら、さっそく注文を入れてしまうというのもアリでしょう。
まとめ
以上、こちらでは、日本で誕生した、職人の愛情がたっぷりとこもった革製品ブランド、ヘルツについて、特徴や魅力、世間の評判などをお伝えしてきました。
ヘルツの良さは、何といっても、温かみのある手作りの革財布を入手できるというところでしょう。
マニアも納得の、革らしい表情が際立っている、美しい商品を手に入れることができますし、長年に渡って、味わい深い経年変化を楽しむこともできますので、かなりオススメできます。
財布のみならず、バッグなども、こだわりが強く、デザイン性の高い製品が多数揃っていますので、是非、ご注目を。