紳士向けの財布や、バッグに使われるレザーとして、特に人気の高い素材と言えばブライドルレザーです。
そのブライドルレザーのすべてを徹底解析します。
【目次】
ブライドルレザーとは?
ブライドルレザー発祥の地は、イギリスです。英国にて、馬具に採用されていた、堅牢な皮革のことを、総称してブライドルレザーと呼びます。
ブライドルレザーの特徴は、なんといっても、アンティーク調で、英国紳士の愛用していそうな、重厚感溢れるテイストでしょう。
ブライドルレザーの経年変化(エイジング)
ブライドルレザーの特徴として、新品時には、独特のブルームと呼ばれる白い粉が、表面に浮かび上がっている、ということが挙げられます。この白い粉の正体は、「ロウ」です。
何も知らない人は、ブライドルレザーの商品を初めて手に取った時、「これは何だろう、ホコリかな?ゴミかな?」と勘違いしまうこともあるようですね。
この粉っぽいテクスチャーこそが、ブライドルの魅力…、と思っている人もいるかもしれませんが、このブルームは、時間をかけて愛用していくうちに、自然と磨き取れていくことになります。
こちらの写真は新品時と使用2年経過した同じ財布を並べたものになります。
このように奥から、本物のブライドルレザーらしい輝きが現れるようになっており、これこそが、多くの革製品マニアを魅了しているのです。
ブライドルレザーの手入れ
丈夫な性質だから手入れは不必要!?
マニアを魅了していると述べましたが、実は、ブライドルレザーは、革製品初心者にも向いている皮革素材であると言えます。
なにしろ、騎手の命を預かる馬具に採用されてきたという歴史があるので、そもそもの性質が、他の革素材と比べて、遥かに堅牢なのです。
丈夫で壊れにくいという特性があるため、初心者が使い始めても、長年に渡って愛用していくことが可能、というわけなのです。
また、新品の状態であっても、シャシャッと、細かく引っ掻いたような模様が入っていたりするので、傷が目立ちにくいという利点もあったりします。
もちろん、大事に使うにこしたことはないのですが、ツルンとしていて、透明感のあるレザーと比べると、多少、傷や染みができてしまっても、それを味として吸収してくれる器の大きさが感じられる、というわけです。
具体的な手入れ方法
具体的に、どのような手入れを、どのようなペースですれば良いか…、ということですが、一般的には、汚れやホコリが気になった時に、乾いた布で優しく拭いてあげれば、それで充分、と言われています。
革製品を大切に扱いたがる几帳面な人は、専用のクリームなどを塗って、表面をコーティングしたりするようですが、あまりクリーム類を浸透させてしまうと、コシがなくなってしまう、というようなことも言われていたりするので、ここには注意が必要です。
新品時ブルームは拭き取るべき?
ちなみに、ブルームと呼ばれる白い粉を、拭き取るのか、拭き取らないのか、については、派閥があるようです。
あの粉っぽい感じが、いかにもブライドルらしくて好きだという人は、特に何もせずに使い始めるようですが、特にそういったこだわりがない、ということであれば、最初に磨き取ってしまう方がいいでしょう。
そうしないと、服やバッグなどに、あの粉が付着してしまうことになるんですね。
ブルームの正体は、前にも述べた通り、「ロウ」なので、熱を加えると早く溶けて落ちるのですが、熱を加え過ぎると、レザーを痛めてしまう可能性があるので、加減には気をつけてください。
また、ブルームは、一度落としてしまうと、元に戻すことはできません。
ですので、そのこともよく考え、どのタイミングで粉を落とすのか、あるいは自然と落ちるのを待つのか、ということについては、慎重に判断すべきでしょう。
ブライドルレザーが雨(水)に濡れたら?
ブライドルレザーは、そもそも水に強い方の皮革素材です。
多少の水分であれば、気づいた時にすぐ拭き取る程度で、充分と言えるでしょう。
もし、染みになってしまったとしても、それは味だと思えば良いですし、万が一濡れてしまった時には、長時間放置しないようにさえ気をつけていれば、防水対策を特に取る必要はありません。
気になる人は、防水スプレーや、防水成分の入ったオイルなどで表面をコーティングしたりするようですが、防水スプレー自体が染みの原因になってしまう場合もありますし、経年変化のスピードが落ちてしまう、というようなデメリットもありますので、必ずしも、こういった予防策を取る必要はないでしょう。
最低限、雨が降りそうな日に、レザーのバッグを持ち歩くのは避ける、とか。まずは、バッグでなく財布からデビューするようにして様子を見る、とか。そういった、対策を取るのがお薦めです。
ブライドルレザーとコードバンの違い
ブライドルと並び、紳士人気の高い皮革素材と言えば、それはコードバンです。2大人気レザーである、ブライドルとコードバンには、どういった違いがあるのでしょうか?
まず、ブライドルが牛革なのに対し、コードバンは馬革で仕立てられています。
ブライドルは、馬具に使われるレザーなので、少々ややこしいのですが、実際に馬の革が使われているのは、コードバンの方です。
最も大きな違いは、その質感です。
ブライドルレザーが、アンティーク調の、粉っぽいテクスチャーなのに対し、コードバンは、透明感があり、ツヤっとしています。
革の世界において、コードバンは、ダイヤモンドと呼ばれるくらい、その輝きが自慢のレザーなのです。
ただし、どちらの方が高級感があるか…ということに関しては、個人の感じ方の問題になってくるでしょう。
ブライドルにだって、英国紳士が愛用していそうな重厚感がありますから、これはもう、好みの問題、ということになってきます。
革を育てたい、変化を楽しみたい、という欲求が強い人は、コードバンの方がお薦めです。
新品当時から、数年経った時の表情を比べると、大きく変わっているという意味では、コードバンの方が期待をすることができます。
革が濡れないよう、神経を使うのが苦手…、という人は、ブライドルの方をお薦めします。
コードバンは、水分に弱く、染みができてしまった時に、目立ちやすい…という難点を抱えているので、よくペットボトルのフタをゆるゆるのまま、バッグにしまってしまう…なんていう、うっかり屋さんは、絶対にコードバンの財布を使うべきではありません。
ブライドルレザーの革小物を扱う有名ブランド
COCOMEISTER(ココマイスター)
こちらのブランドでは、外装内装共にブライドルレザーで仕上げた商品や、ブライドルレザーと人気レザーを組み合わせた商品など、数多くのブライドルレザー商品が取り揃えられています。
一時は人気がありすぎてほとんどの商品が品切れになっていたほど、ブライドルレザーは支持されていました。今でも人気のバッグは品切れが続いています。
ブライドルレザーの商品を検討するなら、間違いなくチェックしておきたいブランドです。
人気の「ブライドルレザー」メンズ長財布
COCOMEISTER(ココマイスター)ジョージブライドル バイアリーウォレット
ココマイスターでは、ブライドルのシリーズが複数展開されているのですが、とことんブライドルレザーの魅力を堪能したいとうことであれば、このジョージブライドルシリーズを狙ってみると良いでしょう。
通常のブライドルシリーズだと内装はヌメ革になるのですが、ジョージブライドルの財布は、外装も内装もブライドルで仕上げられています。
会計時にチラッと見える内側の部分にまでブライドルが…というのは、かなり優越感につながることでしょう。
価格は43,000円です。
ロンドンブライドル スプレッドイーグル
ブライドルレザーの魅力をさらに別の角度から楽しみたいということであれば、ロンブライドルのシリーズも見逃さないでください。こちらの財布は、内装にイタリア産の高級なマットーネが使用されているんです。
マットーネといえば、それだけで人気シリーズを展開している超主役クラスの革ですから、そんなマットーネを内装に使っているって、いかに贅沢か…!ということを、日々味わいながら愛用できる財布、というわけです。
遊び心溢れるカラーバリエーションにも注目してくださいね。価格は45,000円です。
人気の「ブライドルレザー」メンズ二つ折り財布
COCOMEISTER(ココマイスター)ジョージブライドル バイアリーパース
ココマイスターの中でも、ジョージブライドルのシリーズに手を出せるのは、限られた本物のオトナのみでしょう。
通常のブライドルシリーズと違い、こちらの商品には、外装だけでなく、内装にもブライドルレザーが採用されているので、パッと見た時の高級感が違います。
ただ、毎日使うもの、長年使うもの、使い込んでいくうちにエイジングを楽しむためのもの…と考えたら、ここでは出費を惜しまない方が良いです。
価格は、36,000円+税です。
ロンドンブライドル パースファントム
ロンドンブライドルのシリーズは、外装にブライドルレザー、内装にマットーネが使用されているというところがポイントです。
マットーネは、本来、内装のみに使われる革…という感じではないので、外側も内側も、どちらも独特の個性を放っている、非常に存在感の強い財布となっています。
それぞれのエイジング具合を2倍楽しみたいという贅沢感を味わいたい!という人にとって、こういった財布はたまらないことでしょう。
カラーバリエーションは、それぞれ非常に凝っているので、是非迷ってみてくださいね。価格は、36,000円です。
人気の「ブライドルレザー」小銭入れ
ブライドル グランドコインパース
ビジネスマン達から大人気で、ここ最近、急成長を遂げているブランド、ココマイスターのブライドルレザー小銭入れです。
ココマイスターからは、数多くの種類の革製品が展開されていますが、中でも、ブライドルやコードバンにシリーズにはかなり力が入っています。
こちらの商品に使われているブライドルは、本格的な英国製の高級レザーになります。堅牢性と優雅さが魅力で、使い込んでいくと、表面のプルームと呼ばれる粉が磨き取られ、味わい深いツヤと輝きが楽しめるようになります。
カラーは7種類で、価格は、20,000円となっています。
ジョージブライドル ファスナー小銭入れ
発売されているブライドルシリーズの革製品の中でも、こちらは特に贅沢なラインとなっています。
何しろ、外装にも内装にも、同じ高級なブライドルが施されているので、会計時など、パッと取り出して中を開けた時の高級感が違ってきます。
小銭入れのようなアイテムは、ともすると、油断して手を抜いてしまい、ノーブランドの安物を買ってしまいがちですが、そんなところにこそ、気を抜かず、このように本格的な商品を愛用する紳士でありたいものです。
こちらのカラーバリエーションは6種類で、価格は25,000円です。
人気の「ブライドルレザー」名刺入れ
ブライドル 名刺入れ
ココマイスターといえば、上質で本格的な英国のブライドルレザーを使った商品を得意としています。
ブライドル製の名刺入れを探し求めているということなら、まずはココマイスターに着目してみるというのが、正攻法でしょう。
表面のロウが、使い込むほどに磨き取れていくことにより、独特の渋い輝きが現れる…という経年変化の魅力に関しては、ブライドルファンなら誰もがご存知のことでしょう。
こちらの商品は、カラーバリエーションも豊富なので、7種類の中から好みの色をチョイスしてください。価格は、15,000円です。
ジョージブライドル 名刺入れ
英国の堅牢なレザー、ブライドルの魅力に魅せられている…という人は、ココマイスターの中でも、ジョージブライドルのシリーズをチョイスしてみると良いでしょう。
こちらの商品は、外装にも内装にも、贅沢にブライドルレザーがあしらわれているので、パッと一目見た時の高級感が格段に違います。
名刺入れのように、大切な商談相手と、顔を合わせるシーンでは、こういったアイテムをチラつかせておきたいことでしょう。
ちなみに、カラーは豊富に6種類も用意されているので、大いに迷ってみてください。価格は、22,000円です。
人気の「ブライドルレザー」鞄
ブライドル バンガーブリーフ
細部に至るまで繊細な仕上がりで、まさに工芸品ともいえる日本の職人の技が集結した、ブライドルレザーのビジネスバッグです。
重厚な風格が紳士を格上げし、ビジネスシーンで別格の存在感を放つ、まさにできるビジネスマンの為に制作されたバッグと言えます。
カラーバリエーションが7種類と豊富なのも嬉しい点です。
ブライドル ダレスバッグ
堅牢な風格が醸し出す独自の世界観が魅力的な、最高峰のダレスバッグです。
日本の熟練職人が完璧までな技術力を投入し、出し惜しみすることなく集約した、まさに工芸品と呼べる代物です。
重要な書類の持ち運びに相応しいバッグと言えます。
まとめ
以上、ブライドルレザーの特徴や魅力について、まとめてお伝えさせてもらいました。
レザー初心者にも向いている皮革であり、表情の変化を楽しむのにも適している、ということがおわかりいただけたかと思います。
是非、好みの商品を探してみてくださいね。